組込み関連

2011/11/06

久しぶりにキットを作った(秋月オシロキット)

 以前から気になっていて、作ろうと思っていたのだが、なかなかそう時間が空かずに忘れていたものがいくつかある。
 今回作った秋月のオシロキットもそうだ。購入したのはもうそろそろ2年ばかり前の話だ。秋月には、いつの間にかアップグレード版(? ディスプレイの違い程度か?)が出ているし、もう店頭在庫物になっている模様。

 買ってあったのはすでにSMDは実装済みのやつで、あんまり面白くは無いのだが、面倒くさくないのがいいところである。時は金なりだ(違
 それでも組み立てに正味2時間ほどかかってしまった。こんなにはんだ付けしたのは久しぶりであるし、既にパーツの表面に酸化膜が形成されているからなのか、はんだの乗りが悪いったらありゃしない。

 ついでに、ほぼ同時期に買ってあったファンクションジェネレータも組み立ててしまう。こちらは部品点数も少なく、かなり短時間に組み上がった。なんで一緒に作ったかと言えば、オシロキットで波形を見るためなのだが…これはニワトリタマゴの関係でもあったりする(オシロで波形を見るための波形ジェネレータの調整をするためのオシロ…)。
 まあ仕方ない。手持ちのオシロを出す(最初から出せよ>自分)。波形はそれなりに出ているようだ。

 オシロキットに戻って、こちらもそれなりに動いている。調整用矩形波も出ているし、とっととジェネレータの出力を見てみる…うん、いい感じ。と言うか、ジェネレータ側の調整不足でサイン波と三角波がほとんど同じという…機会があったら調整しよう。

 なかなか面白いな、オシロキット。それなりに趣味レベルなら使えるし、最悪破壊してもまあ5k弱だし。

 ちなみに、何故かDiがブリッジ分入っておらず1本のみだったので、手元のDiを使ってブリッジ化した。これでもちろんAC/DCアダプタの極性は無関係。
 そのAC/DCアダプタは、以前安く仕入れていたIBM製オプション(CD-ROMだったか?)のためのアダプタで、手元のジャックと交換した。このアダプタは案外小さく、100Vプラグ部分が折りたためるので重宝する。

 そういやあ電源LEDのパターンもあるのだが、使われておらず。手元のLEDを追加してみる。実は既に作った後なので、LCDパネルに阻まれてまともにつけられない…表面に実装!

 ついでにエネループなんぞで動かせるようにしたいな、ってことで、手元の単3x6バッテリケースを電源部分から枝配線。途中で一応余りのコネクタを使っておくが、スイッチは適当なものが無いので付けなかった。まあいいや。
 ただしこれだと当然1.2vの6倍で7.2v(実際はもうちょっと高いが)。標準実装の7805をドライブするには厳しいので、ここは4805と変更。4805であれば低ドロップだから7.2vでも動くだろう、と言うか、動いた。ちなみにこれも既に組み上げた後なので、変更はちと骨が折れた(スルーホールと7805を生還させたかったので)。
 ちなみに9vと言っても、006Pなんぞでは負荷が高すぎて使えないのだ。あの電池は100mAオーダーで取り出すべきではない。

 実は手元にキットのものとは別の、ひと回り大きなLCDパネル(I/Fは同じらしい)があるので、そちらに載せ替えることも検討した。しかしそうすると元の筐体(ったって、板で挟んでいるだけだが)には入らないので断念――筐体まで考えるのは面倒。

 他にも、プローブ端子をRCAピンでは無く同軸化するという定番もあるのだが、このオシロキットにはむしろ手作り感のあるRCAピンのままのほうがいい。ただしさすがにミノムシプローブは嫌なので、ここはICテストクリップにしたが…むしろテストピンプラグのほうが見た目が良かったかも? あとジャック側にICテストクリップを付けて、合体できるようにするとか(手作りプローブモドキ)。いいかもな。

 それから、もちろんファームのアップデートも行った。AVRライタは持ってる――ただし使ったのはこれが初めて(苦笑)。なんだか画面の書き換えが劇的に速くなった気がする。サンプリングスピードも上がったようだ(ホントかな?)。

 そんなこんなで一日を費やしたが、久しぶりに工作すると面白いもんだな。

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2011/10/02

今月のInterface(2011.11)はいい内容だ

(ちなみに以下はどうでも良い雑言である)
 内容自体は、必要に応じて読んでもらうとして(別に私の記事は何も載ってないがw)、とにかくいい内容であった。

 全て個人的に感じるものなのだが…ホントにね、Androidを「OS」と言い切る人を見るたびにやるせなさを感じる昨今であったが、今の状態ではあの記事に載っている内容が妥当だと思う――とは言っても、Androidは単なるアプリケーション・フレームワークだと思うのだがね。いくらシステム全体を指すとしても、あれを含めてOSと言うのはまだちょっと違う気がする。だってねぇ、例えば何かしらのインタプリタを搭載したシステムがあったとして、そのインタプリタを含めて「OS」とは言わないかと(分からない人はそう呼ぶかも知れないが)。

 それから、「iPhoneと同じもの」または「iPhoneより優れたもの」を作れるかどうか? という話は、もうね、それ系の客先に行くたびに言われる言葉である。そして言われるたびに内心がっかりしますわ。なぜかと言えば、それを行うのは(つまり、できるかどうかなのは)あくまでも顧客つまりエンジニアとかデザイナであって、我々は単にツールやパーツを売るに過ぎない…SIもやるけれども、それはまた話が異なる。
 こういうことを言う方々は、最初から購入意思がないことが分かっているから、こっちもこう返答したりする「ええ、やろうと思えばできますよ」。するとこんな風に返ってくるのが常で「やろうと思えば、じゃだめだ。やれなければならないのだ」。で、「そうですね」と軽く流しとく。だってねぇ、先にも書いた通り『やる』のは顧客であって、こっちじゃない。それに私ゃバカ正直なエンジニアなので(あんまり)ウソはつきたくない。

 ちなみにiPhone(のGUI)は、凄いとは思うが『もの凄い!』というほどでも無いと思っている。多分一般的にはそう感じているのだろうが、タッチスクリーンをインタフェースとしたGUIを何十、何百と見ていると、時代時代そしてその時の技術進捗にも関わるので断定的には言えないまでも、個人的にはそこまでの凄さは感じない。どちらかと言えば、たまたま良いタイミングで、技術的に実現できたものが、コンシューマレベルで製品投入でき、一般的に見る機会があった、ということである
 分かる人には分かるだろうが、どちらかと言えば…これらの製品をコンシューマレベルで一般人が見える所に投入できた会社が凄い。世の中マーケティングなんだな~と思うひとつであった。

 とは言え、アイデアの投入と実現は素晴らしい。さすがに長い間研究していた(はず)だけある。日本の各社はそんなにコストをかけ続けない割には、「あれより良いものを!」などと考えることが比較的多いような気がする。まあ、視野が狭いのだね。精神的に村社会とも言えるかも知れない。だから、ワールドワイドで戦おうと思うと、結構簡単に負けちゃうのだろう。元から視野が異なるから…異なることを理解していないから。

 そうそう、日本の会社で結構あることだが、大体ちまちまと研究していることがちょっと日の目を見ないままだと、すぐコスト削減とかプロジェクト凍結しちゃうんだよな。いやそれは経営として間違ってはいないのだろうけど、本当の意味で会社の舵取りをする人が不在なのが痛いところだ。
 しかし思い起こすと、ちまちまと研究していたことがやっと日の目を見たらヒットしたとか、お蔭で会社が立ち直ったとか、そういうことを目や耳にしませんかね? やるならやり続け、やめるなら納得する説明が必要。金がない? それじゃあそのプロジェクトを発足した側の判断ミスでしかないのですよ、残念ながら。

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2011/03/21

売れそうにない機器

 某社から、○○関連製品を探しているってことで連絡が入り、早速プレゼン&デモを行いに出かける。

 その場ではそれなりな雰囲気ながら、いろいろと質問が出た。例えばあれができないの? これができないの?
 こちらも(今後も含めて実現が難しいことは)今はできない、対応予定、できます、回避手段があります…と説明を続けた。

 この辺りはどこに行って説明していても当然あることなので問題にはならないが、その某社とは数回お付き合いした割には、結局買ってもらえなかった。
 結構壮大なプロジェクトを検討されていたので、それに乗れなかったのは悔しい思いだった。

 後日実際に製品が某社から出た。
 部分的にはほとんど民生機器のカテゴリなので、たまたま目の前で触る機会に恵まれ、せっかくなのでその場で許す限り使ってみた。

 うむむ…正直…売れるのだろうか? もちろん、売れたらいいのだけど。
 ただ、このような『狙いどころが分からない』製品が売れるのは、かなりの幸運かどんでん返し的機会に恵まれなければ、埋もれるだけだ。

 そして、あの時さんざん攻撃された『必要だ』『重要だ』featureは、記憶する限りをチェックしてみたが、何一つ入っていない。結局この製品は、あの部分に別の会社の製品を使っているはず。しかしこの程度のレベルであれば、小職が持っていったもので十分すぎるほどだし、プラスアルファも狙える。もしそういった実装が自社でできなければ、もちろん可能なところを紹介することが可能だ。

 あの時落とした要因の一つは、直接某社の担当者さんにお聞きしたところでは「ツールが若干使いづらかった」とのことであった。それがもし本当であれば、単にその時『使いづらい』と感じただけで、別会社の『使いやすい』(けれども企画段階で考えていたfeatureを入れることができない――つまり、開発側が負の意味で楽をする)ツールを使って、売れる芽も出しにくい(出さない?)ものに仕立てあげたとしか思えない。
 先方は大きな会社さんなので、お上の意向やしがらみにやられたのかも知れない。あんまり突くことはやめておこう。

 とまあそんな例からも『におう』のだが、ここ2~3年、色々な会社さんの担当者さんにお会いして話を聞いた上で、どうも『とにかく製品を作り上げること』のほうが意識されて、『売れる、良い製品を作ること』をないがしろにしているフシが多いように見受けられる(ちなみに私は営業ではないが、年間50社ほどに足を運んでいる)。
 とても残念であるが…小職も製品が売れないので困ってます(オチ)。

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2010/07/23

世の中Android、Androidって

 まずはじめに、AndroidがOSだと思っている人……100%間違っているわけでは無いが、もっと勉強しましょう。

 なんかね、ケータイで出ているゆえか、そこらのガキ(中高生?)まで「Android、Android」言ってるのを耳にした。まあ、あのケータイですが。仲間と思われる近隣の似た風体のガキらに、とくとくと説明していた。
 あのね、でもね、そのGUIは別にAndroid固有では無いですから~、残念!(古!)

 まあそれはともかくとして、組込み業界に居て、それもAndroidに興味があるのにも関らず、結局Androidが何か分かってない人が結構居ることに驚いた。中には、Linuxを含むデュアルOS(またはハイブリッド)と考えている人も居た。説明に困るったらありゃしない(顧客だし)。

 ちなみに、某書籍とか某雑誌においても、なぜかAndroidはOS扱いしていることがある。OS屋からしてみると、他のOSと同じ土俵に上がっていることに違和感を感じる。
 まあ、Windows 3.xがOSとしてまかり通っていた時代もあるので、仕方がないのかも知れないのだが(でもねぇ、ああいう媒体でテキトーな事をヌカすのはいかがなものかねぇ?)。

 それから、ある装置にAndroid(例えばDonuts)が入っているからって、(例えば)FroYoにアップデートできるのが普通だと思っているのも違和感を感じる。
 この辺りは、多分『Windows PCはXPでもVISTAでも7でも入るから~』というのと同じ感覚なのかも知れない。少なくとも組込み屋はそうは考えないし、現実的でもない(金がかかるのと、アップデートしたらPAYするかってのは別問題だからねぇ)。

 実はそんなこんなで市場を作り、広げて、一般化するごとに、作り手は貧乏になっていくとかいかないとか。

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2010/05/19

びーごぅぼー

 英語でこんな風に聞こえる(苦笑)。

 さて、某P氏のご厚意によって入手したrev.c3だが、とにかく不安定であった。
 いくらかの確認により、どうもUSBにデバイスを付けると不安定さが出る傾向に見えていたのだが、結局分からずじまいだった。

つい先日、Rev.c4が出た(入手できた)ことから基盤実装を見ると、若干異なることが分かった。また、手元にあったいくつかのソフトも、不安定さが無くなった模様。
 そこでふとWebリソースを漁ると、どうやらRev.c3はUSBの電源ラインが非常にnoisyで、現状付いているキャパシタの容量では足りないらしい。

 そんな訳で、そこに記載の通り新たにコンデンサを付けてみると……をを! みちがえるように安定するではないか!

 ま、何事も『枯れた』ほうがリスクが少ないのやね。

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2010/02/28

今度はH8SXか

 前回のEPSON chip(液晶付き)に続いてか何か知らんけど、今度はH8SXですよ。
 ついつい買っちゃったので、タッチスクリーンLCD(のキット?)も欲しくなりました~。
(買いに行くのがちょっと面倒、かと言って注文もなぁ……だったら買いに行くって感じでw)

 H8系は仕事で何度か使ったけど、CISCユーザの視点からするとかなり使いやすい部類に入りますね。スケール的に案外パワフルだし、デバッグも楽。これくらいだと、デバッガも要らないかも(いや、開発量によるけど)。

 案外と凡ミスし易いのは、各種ペリフェラルを駆動する場合、ちゃんとそのペリフェラルをenableしないとならんことですかねぇ。記憶だと、確かほとんどのペリフェラルは省電力モードみたいなことになってるんで、デバイス初期化ルーチンを書いただけだと、「初期化してるはずなんだけど、動かないなー」になっちゃう。当然といえば当然なんだけど、意外な盲点だったり。

 タッチスクリーンを使って、なんか作ってみたいねぇ。
 あーちなみにオシロには興味無かったり。それなりに『使えるもの』という意味で考えると、秋月のアレのほうがまだ良い感じがする。

 関係ないけど、今号のInterfaceの特集もなかなか面白い。
 ちょっとANDKは調べなきゃならない矢先だったし丁度いい。

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2009/12/02

TouchScreen

 USだと、「タッチパネル」じゃあなかなか通じないので(苦笑
 まあ猫も杓子もタッチパネルってことで、案外と搭載が普通化してきたようだ。

 ところで既に研究されているかと思うが、表示器にタッチパネルを用いることとはちょっと違った角度から利用してはどうか?
 例えばロボットの皮膚まわりとかどうだろう? 触覚センサの役割になるんじゃないかな。

 指先とかに付けて、自分が与えている力と、タッチパネルの圧力出力によってその材質の固さが分かり、それをかける力量にフィードバックかければ、それこそたまごでも掴めたりするかも。

 いや、どっかでやってるのだろうけど、突然そんなことを思いついたのでメモしただけ。

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2009/11/21

EPSONね

 をー、最近書店に行ってないなーと思ったら、こんなの出てるじゃないか!
 買いですわ、買い。

http://shop.cqpub.co.jp/hanbai/books/MIF/MIFZ201001.html

 これでポケコンつくろ、ポケコン!
(ただし他力本願)

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ライターさんの記事

 まあ、誰の何とは言わないけど、個人的には『きちんと調査してその結果を紙面やWebで発表する』という形で勝手に想像していたものだが……そうでも無いようである。

 毎年の話だが、今年も某所で某展示会が開催され、まあ出展側としてはかなり足が痛い状態である。
 ふとこの展示会において、Web上での”タイトル”にある通り無作為に記事を検索すると、まあいくつかは出るのだがその内容は……ん~、半分は確かに小生もそういう風に(個人的に)受けたし、あちこちの説明員(と言うか技術屋そのもの)から聞いても確かにそんな感じだった。

 しかしなぁ、記事の内容について、もう半分はかなりテキトーに書いているような内容だな~。なんかね、厚みが無い書き方と言うか、カタログ的というか、『別にそんな内容なら、あなたでなくとも書けるのでは?』という感想を持つ程度。あくまでも個人的な感覚であるが。

 どのみちそれで稼いで生きているのであれば、さらなる厚みが出るような記事を求めたいところ。
 あのレベルでどれだけの稼ぎになるのかは知らないが、そんな程度なのだろうかな?

 第三者は大体こういった媒体での内容をそのまま受け取ってしまうので(その人々にとっては、唯一の真実になってしまう)、そのあたりは気を付けつつも責任を感じていて欲しいものだ。

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2009/10/28

Bee-GURU板

 先週までDigikeyに在庫がかなりあったのだが、今週頭にはバックオーダーになっとった。
 うーん……。

 しかしながら、WWであちこちに聞きまくったら、他のエンジニアが貸してくれることになったよ。
(先に話さないでスマンdeath>Pの字)

 んでその前に、何とか1枚を某所(某者?)から借りたので、とりあえずデモ環境をちまちまと……。
 数日前は見た目まともに完動していたのに、日が経つにつれてアレが動かない、コレが動かない……。今日になったら、ベースのprog.自体が動かず何もできない状態に。

 ひ~。

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