メジャースプーン
まあ、ある因果から、ぼくのメジャースプーンを読んでみた。
この著者の文は初めてである。
あまり時間は取れないので、それこそ就寝直前(個人的には、就寝時すぐ寝てしまうタイプ)もしくは朝食後の若干の時間を重ねて、だ。
中身は、まあ面白かった…話の筋だけ。
正直なところ、個人的には主人公に感情移入し難かった。何故かといえば、あの年齢であそこまで考えないのがメジャーだろうからだ。少なくとも自分が同じ歳のころは、あんなに大人びた考えはしなかったし、年齢を重ねた今となっても、あの歳でああいう考えの立て方は違和感を覚えた。そこだけが、せっかく話の中に自分が引き込まれても、つい現実世界に戻ってしまう残念なところだった。
なので、正直なところは人に薦めるほどでもない。
あまり小説を読まない人には、読みやすいので薦めるかも知れないが。
ただ、どこかで似たような能力の話を読んだような既視感(?)はあった――まあ、類似能力にしても、同じ世界ではないし、同じ世界に類似能力を持つ違う人間が存在することも起こりうることなので、それは全く構わないだろう。
まあ、小説の類を読むのは久しぶりである。
そういう意味では楽しさも上乗せ感があるし、期待も大きかった可能性もあるか。
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